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加道 雅孝; 河内 哲哉; 長谷川 登; 田中 桃子; 助川 鋼太*; 永島 圭介; 長島 章; 加藤 義章
High-power Lasers in Energy Engineering (Proceedings of SPIE Vol.3886), p.278 - 284, 2000/00
X線レーザーの小型化、短波長化を実現するためには、励起エネルギーの高効率化とX線レーザーの屈折効果の低減が重要である。従来の方式では、固体内部へのエネルギーロス、急峻な電子密度勾配によるX線レーザーの屈折によるロスにより波長10nm以下での発振は不可能であった。われわれは、厚さ0.1m以下の極薄膜ターゲットを用いる方法を提案し、X線レーザー伝搬計算コードと1次元流体シミュレーションコードと組み合わせた計算評価を行った。従来の方式に比べ100倍程度のエネルギー効率の改善が見込まれ、出力10J程度の小型レーザーにより水の窓域波長での発振が可能であることがわかった。
森林 健悟; 佐々木 明; 上島 豊
High-power Lasers in Energy Engineering (Proceedings of SPIE Vol.3886), p.634 - 641, 2000/00
内殻励起状態や中空原子からの輻射遷移を用いたX線レーザーの物理的過程を考察し、実験に必要なレーザーの出力、プラズマパラメーター等を示す。内殻励起状態、中空原子を作るために必要な高輝度X線源は高出力短パルスレーザーをプラズマや薄膜との相互作用から生じるX線を用いる。原子過程に関しては、2つのコード(CowanのコードとDecluaxのコード)を用いて計算して、これらの原子データの精度を吟味する。さらに、原子過程を高精度に取り扱うために電子衝突電離の断面積に対して精度の高い経験則を用いる。